大統領を「日本の手下」と罵り大衆扇動に血道をあげる李在明
ー前略ー
　ちなみに姜元主筆が取り上げた金大中氏は革新系の大統領である。金大中氏は朴正煕政権時代に中央情報部（現国家情報院）の工作員によって日本から拉致され、辛酸をなめた経験がある。
しかし、同氏は日本から拉致される途中、海上で海に放り出され殺されるところを日本の自衛隊の航空機が上空で旋回してくれたおかげで救われたと私に語ったことがある。
同氏はまた、日本を最も理解しているのは自分であり、日本の文化を韓国に紹介する道は自分が切り開くとも述べていた。

　姜元主筆は「自信がなければ日本にありがとうと言えない」と述べたが、私の金大中氏との話はこれに通じる。

　韓国の20代、30代の若者は日本に拒否感を持たない世代だという。この世代の人々は50代の人たちほど歴史問題へのこだわりもない。
つまり韓国社会は変化の途次にあると言えよう。韓国で世代交代が進めば、日本に謝罪を求め続けることもなくなるだろう。

文在寅政権の無責任は追及されてしかるべき

　先に紹介した姜元主筆の主張の2点目は極めて重要な視点だ。

　文在寅氏は元徴用工問題を、国際法を無視して、日韓の争点化してしまった。文在寅氏は歴史の欠席者であると同時に、歴史を自分勝手に改ざんした破壊者でもある。
その文在寅氏に今でも従い、尹政権が日韓関係を改善しようと努力するのを妨害する民主党とその支持者の行為は、扇動政治と呼ぶしかない。

　民主党がこのような扇動政治を行えるのは、国会で300議席中169議席（国民の力は115議席）という強行採決できる議席を保持しているからである。
こうした状況は、残念ながら、来年4月の総選挙まで変わらない。

尹錫悦政権は文在寅体質との戦いに挑んでいる。

　文政権時代に北朝鮮の核ミサイル開発を見過ごしてきたことが、現在の危機を招いている。そればかりか、北朝鮮への石油の不法輸出が行われていたのを厳格に取り締まらなかった。

　北朝鮮の住民に対する人権蹂躙を文政権が隠蔽したことで、韓国国民は金正恩政権の残虐性をよく理解できずにいる。それが文在寅氏支持層のような左派の人材を蔓延らせる要因にもなっている。

　北朝鮮の韓国国内におけるスパイ活動を取り締まらなかったため、韓国社会の混乱を招き、安全保障上の脆弱性を増大させた。
また、北朝鮮のスパイは労働組合や市民団体の活動に隠れて、日韓の離間工作を行ってきた。

　尹錫悦氏は、こうした文在寅政権の罪状を摘発し、韓国国民が革新政権の言動に惑わされず、北朝鮮を客観的に見つめるようにすることで、国民の「文政権離れ」を促そうとしている。
また、労働組合や市民団体の不法活動の取り締まりを進めようとしている。

尹錫悦政権は韓国社会を変革しようとしている

　日本はこうした民主党の扇動政治に惑わされることなく、日韓関係の在り方を中長期的な視点で見つめていく必要がある。
その一環として尹錫悦政権が進めている韓国社会の変革が成功するよう、日本としても側面支援していくことが日本の国益であると考える。

　日本国内には、「韓国の次の政権が革新系となれば日韓関係は振り出しに戻る可能性がある」との懸念が根強い。そうした懸念を完全に拭い去ることはできないだろう。

　ただ、そうであればなおさら、文在寅氏のような左派系大統領が再度出現しないよう、尹錫悦政権を後押ししていくことも重要な選択肢になる。それが中長期的に見て日本の国益になると考える。
日韓関係を改善しようとする尹錫悦政権との協力を進め、尹錫悦政権にとって成果となることを誇れるよう、寛容な姿勢を示す方策も検討すべきだろう。

前半かなり省略してるので、全文はソースから

JBpress 2023.4.6（木）
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/74673