朝を開いて - 日本の歴史捏造 -
キム・ジンファン/国楽講師

日本の学者たちは口をそろえて話す。日本が先進国の班列に入った最大の理由は、まさに歴史を捏造したからだ。強大国になった第一の原因が歴史を捏造したから可能になったということだ。元来、日本の歴史は百済の歴史、高句麗の歴史、新羅の歴史を持って行き、日本の国を興したにもかかわらず、彼らはそれを否定する。日本の国宝１号も弥勒仏であるが、その形が我が国の弥勒仏とそっくりだ。金銅弥勒菩薩半跏像と材質のみ異なるだけだ。日本のは木でできている。その木も日本から出る木ではなく、我が国から出る木だ。

２番目の国宝は百済観音像だ。これもやはり百済の影響を受けたという意味だ。彼らが自国の力をつけて海の外に目を向けて、侵略の意図を示そうとした時、彼らはその国民と軍人たちの頭の中に入った情報から整理する必要性を感じ、直ちに実行に着手した。国民向けに、過去、三国時代から日本が大韓民国の南側すなわち伽耶一帯を治めて、私たち（日本）は文化的に先進国であり、彼らを開花させて古都を回復しようと、自国民を洗脳したのだ。

数年間、反復されたこのような歴史捏造教育は成功することになる。もし、彼らが過去に我が国から多くの文化的交流を通じて多くのことを韓半島から学んできた、韓民族から気をもらい、その祝福の中に今日の自分たちがいるのだと教育をしていたら、日本人の誇りや自尊心は全く生まれていなかっただろう。韓国に古代から今に至るまで恩恵を受けたという事実を知れば、自ら背恩忘徳の国の国民になるありさまだから、彼らはその歴史を歪曲せずには我が国を侵略することができない立場だった。我々には檀君から約5000年の歴史があるが、彼らは、ある場所で約9000年前の遺物が発見されたと言って、韓国の歴史よりも古いとし、自分たちの歴史を偽りにして、実在した我々の檀君の歴史は神話にしてしまった。

そうして、多くの資金を使いながら国内外に宣伝広告をして、あげくは米国の一部の学者は、韓国には固有の文化がない。あっても、それは中国と日本の亜流であるとまで言った。日本は経済力を利用して西洋との外交を我が国より先に始めたために、米国に行って韓国館を見れば、みすぼらしいこと極まりない。過去30年前がそうだったが、今もあまり変わりはない。このような日本の戦略は成功し、結局は我々自らが、国祖である檀君を否定する事態まで生じたのだ。我々が檀君を否定すれば、中国と日本はとても喜ぶ。檀君なしの韓国は、主体性と主人精神もなくなり、孔子を尊び、他の国の聖人を最高だと思って崇拝するからだ。彼らはそのように動く我々を見て、心の中でプライドもない民族だと快哉を呼ぶ。

人の価値は、その人の頭の中の情報の質と量によって変わる。国家も同様だ。日本が植民時代から我々に植えた、いわゆる植民史観によって我々の歴史を見て判断すれば、我々はいまだに精神のない植民国家であるわけだ。彼らが我々に植えた植民地史観は、我が民族を永遠に彼らの植民地として置くための術策だった。一度盗んだ精神は多くの金塊にも勝ることを早くから知っていた。これを克服する方法はただ一つだ。韓国固有の雄渾な精神を、我々の精神の根を回復して育てなければならない。これ以上の奴隷根性は捨てなければならない。我々の根の精神がまさに聖人であり、外国も認定する檀君の弘益人間精神を、胸に留めておかなければならない。現在、米国と日本は揺れ動いていて、ロシアは戦争によって気忙しい。先進国が先進国らしくなるためには、中進国や後進国を気にし、地球を心配する国にならなければならないが、彼らは自国の利益だけに溺れて、自国内で起る各種問題も解決できずに困難に直面している。彼らにはもう学ぶものがない。我々は現在のこういう時こそ、精神を保たなければならない。外国は活用するにしても、絶対に頼ってはならず、韓国内にあった不信と摩擦は避けなければならない。大韓民国の集団知性は、大韓民国が困難な時によく現れる。時局が厳しい時ほど、気を締めて各自のすべきことをしていこう。

ソース　慶南道民新聞（韓国語）
http://www.gndomin.com/news/articleView.html?idxno=338689