インディーゲーム開発者の登竜門と呼ばれる『グローバルインディーゲーム製作競進大会（GIGDC）2022』の受賞作が発表されました。GIGDCは文化体育観光院が後援し、韓国コンテンツ振興院が主催して、韓国ゲーム開発者協会が主管するイベントです。今年は一般部門、大学部門、中高等部門の分野で合計20の作品が受賞作にエラばれました。受賞者のリレーインタビューを通じて、インディーゲーム開発者の話を伝えます。読者の皆さんの大きな関心を希望します。（編集者より）

（写真）


▲ （左から）チーム・アウトバンのチーム長であるペ・ヒョヨンさんと、メンバーのイ・ソンウさん。
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時に西暦1910年、国家の主人が日本に変わった。無慈悲な日本の横暴によって夫を失くしたオクスンは生計の維持が困難になり、故郷を離れてソウルの鐘路（チョンロ）に修繕店『イアン』を構えた。ところが娘が独立運動を始めた。日本に娘まで奪われるわけにはいかない状況。オクスンはこの状況をどう打開すべきなのか。

梨花女子大学校の学生ペ・ヒョヨンさん、イ・ソンウさん、チョン・ムンヂョンさんが、日帝強占期を背景にしたパズルアドベンチャーゲーム『＜イアン＞修繕を花咲かせる』を制作した。ゲームでは独立運動家の娘を守り、生計も立てなければならない母親の人生が展開していく。ペ・ヒョヨンさんは、「このゲームで決して忘れてはならない日帝強占期の独立運動家の苦痛を垣間見て、民族の痛切な歴史を上向きにしてほしい」と話した。我々の痛切な歴史、日帝強占期。間接的にでも体験してみればどうだろうか。

┃ゲーム名が独特ですが。『＜イアン＞修繕を花咲かせる』はどのようなゲームですか？

独立運動家である夫を失い、これ以上故郷で生計を立てられなくなったオクスンの物語のゲームです。オクスンは働いていた紡績工場を辞めて娘とともに故郷を離れ、鍾路タプゴル公園の近くに『イアン』という名前の修繕店を開業する話を盛り込んだカジュアルパズルアドベンチャーゲームです。

┃ゲーム背景を特別に『日帝強占期』に決めた理由はありますか？

日帝強占期は8月15日に光復を迎えて終りましたが、その過去に対する清算は十分にできていません。反民族行為特別調査委員会の活動は十分ではなく、これはその後の歴史にも影響を与えました。依然として日本は慰安婦問題を否定して、多くの媒体では旭日旗や大正ロマン、帝国主義の美化などが問題意識なく消費されています。日帝強占期に対する持続的な関心は必要です。したがって日帝強占期にあった実際の事件を伝えるゲームを開発したかったのです。


ただ、ゲームが重くならないように考えました。3.1運動という真面目な歴史的事実をテーマに採択していますが、気軽にプレイを楽しめるゲームを作りたいと思いました。それで2Dピクセルアート特有のカジュアルな雰囲気でゲームの重さを中和させ、歴史的考証が濃いゲームを楽しめないプレイヤーでも、ゲームに関心を持てるように構成しました。

┃一般的なゲームと比べ、主人公の職業が平凡であるという印象ですが。

日帝強占期に最も被害を被った人は平凡な人でしょう。そのような想像をしてみたのです。今、私たちが日帝強占期にいたらどうなのか。ある者は抗日闘争を行い、ある者は息を潜めて生きている。親日派行為をする者もいるでしょう。今回のゲームには、このような平凡な人々が果てしない内的葛藤の中で悩む過程を表したかった。平凡な朝鮮人を主人公に設定して、プレイヤーの共感と没入を引き出したいと思いました。

┃修繕店の名前が『イアン』という理由もあるようですが。

イアンは純ウリ語（純韓国語）で『継ぎ目』を意味します。オクスンが運営する修繕店は破れた服を修繕して、日帝強占期を生きる朝鮮人に治癒と慰労を提供します。抹消される危機に置かれたハングルの書籍をまとめ、後世に伝エラれるように努めます。つまり、本ゲームのタイトルである『イアン』は、決して忘れてはならない日帝強占期の独立運動家の苦痛を垣間見て、殉国烈士の魂を称え、我が民族の痛切な歴史を上向きにする経験を提供するというゲームの目的を、隠喩的にプレイヤーに伝えています。

ソース：デジタル朝鮮日報（韓国語）
http://digitalchosun.dizzo.com/site/data/html_dir/2022/10/12/2022101280062.html

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